2009年07月11日

謎が解けました!

3月6日の「謎の面」の回で、

謎になっておりました、例の面(めん)。

謎が解けました!

はい、こちらですね。


古いものですから、だいぶ重いものなのですが

見た目で現在の面と違っているところが

三ヶ所ありまして、


①首の横のヒラヒラ(面ぶとんの端)が短い。

②頭の中から、布が出てきた。(下図)

謎が解けました!

③のどの裏側にフカフカのものが縫い付けてある。(下図)

謎が解けました!


といった具合だったわけなんですけれども、

①は、このヒラヒラの部分の本来の目的は

剣術の袈裟切りを防ぐ為のヒラヒラですから

「切る動作」のない銃剣道には必要ないということで

短くなっていたんだろうと、思うわけなんですね。

なぜか現在はまた長くなっているのですけれども・・・。


それで、②です。

前回は手ぬぐいの代わりか、

屋外稽古用に砂ぼこりでも防いでいたのでは

と考えましたが、どうやらそうではなく

面という用具は、頭皮の油による痛みが

1番ひどいらしく、そのために手ぬぐいを巻くのですが

昔はさらに「汗除布(あせよけぬの)」なる布を縫い付けまして

頭の油による痛みを防いでいたということが分かりました。


つまりこの②は、「汗除布(あせよけぬの)」であったのです。


さて、③です。

面に付いています「のど」の部分というものは、

剣道と同じで2枚構造になっておりまして、

前方外側が「前だれ(剣道で言う「突きだれ」)」

後方内側が「内だれ(剣道で言う「用心だれ」)」

なわけなんですけれども、竹刀と違って木銃は硬いですから、

前だれの幅が1.5倍から2倍あります。

そこへ、昔はさらに「あごぶとん」というクッションを縫い付けて

3枚構造にしてお稽古をしていたというわけだったのです。


現在の用具にはこのような特徴はございませんが、

銃剣道の用具にも歴史があったというわけなんですね~。


タグ :用具

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