2009年03月06日
謎の面
ケータイ用
前回は、剣道と銃剣道の面では違うところがあるよ
というお話と、時代によって形が違うものがありますね
というお話でしたけれども、実はこの最後に見ました面、
これがちょっと変わっているんです。
今回はそこのところをご紹介いたしましょう。
ケータイ用
あら?なにか出てきました。
なんでしょうか?
ケータイ用
後ろから見ると、こんな感じの布が出てきましたよ。
いったい、何のためにあるのでしょう?
よく見ると、もともとついていたわけではなく、糸で縫(ぬ)いつけて
あるんですね~。
この面について分かっていることは、いまふつうに使われている
面と比べて、かなり重いこと。おそらく、面金(めんがね)が太いことと、
鉄でできているためだと思います。
面の内側の金の部分は、たいてい赤く塗ってあるのですが、
外と同じねずみ色。
それから、この値札。
「面 一ヶ 四、〇〇〇円」
今の時代で銃剣道の面を買うとすれば、3万5.6千円は
するんじゃないでしょうか。
もちろん、安いものも高いものもありますが、約10倍として
4.50年まえなのでしょうかねぇ~。
ところで、この一ヶとかいう時の「ヶ」って、カタカナの「ケ」じゃぁ
ないんですよね~。漢字の「箇」という字を書くのがめんどくさいので
竹かんむりの片方の「ヶ」だけ書いてヨシにしてるんですって~。
話をもどしますと、このなぞの布について想像しますと、
①手ぬぐいの代わり?
②砂ぼこりを防ぐため?
というふたつが浮かびました。
面をつけるときには手ぬぐいを頭に巻いてからつけますけれども
これは、髪の毛を押さえる意味と、頭の油で面が痛むのを防ぐ
役割があるんですね。
でも、この布が手ぬぐいの代わりだとしたら、取り出す必要は
ありませんよねぇ。
次に、砂ぼこりを防いでいたのではという想像です。
これは銃剣道の歴史が関係しています。
今は道場などの室内で行われるスポーツ武道になりましたが、
昔はよく、外でお稽古や大会をおこなっていたんですね。
次回につづく。ツービーコンテニユード。