2014年08月31日

誤審騒動から読み解く①

常々、

日々の稽古を通じて、

人間形成のヒントを探ろうとしていて、

ぜひそれらを共有したいと思っているのですが、

それぞれがひとつの点でありながら、

やはり線でつながっているので、

限られた文字数の中で

なかなか人様に伝えて、伝わりうるようにまとめられるか

自信がありません。


そう言っていても始まらないので、

今回は、とある騒動から読み解いてみたいと思います。



誤審と言うものは、いわゆるヒューマンエラーという、

人間だからなせる業ですが、

一般的には、自分に不利益になった場合に使われがちです。


でも、自分にとって有利に働く誤審もあるわけで、

誤審が、すなわち不利益とは限りません。


誤審というものが、そもそもあるのかといえば、

あると思います。


逆に、

誤審といわれて、誤審でないことも、少なからずあります。


スポーツのように、審判が居るものは

誤審との戦いの歴史、

あるいはルールとの戦いであるかもしれません。


ワタクシの現在の師匠の教え、

「審判に勝つ」

は、まさしくこの問題に

自分を磨くことで立ち向かうことであります。


自らに不利益が生じる判定が下された際に、

もっともいけないのは、

「誤審がために自分は負けたのだ」

と思うことだと考えています。


誤審が生じるには、

それなりの原因があって、

あるときは、単純にルールを把握してないなどの、

勉強不足なミスであったり、

動体視力的な物理的なミス、

エコヒイキなどの意図的なミス、

さまざまです。


これらは、審判だけでなく、

選手、監督にも同様に起こることで、

双方に注意が必要であり、

ミスを犯す可能性としては対等なのです。


つまり、自分にも非がある可能性があるので、

誤審だと思い込んで

対外的に抗議することが、

必ずしも正義とは限らない、ということです。


銃剣道のルールでは、選手(競技者)が

直接審判に抗議する事は禁止されており、

これを犯すと退場処分となり、

それ以前の勝ち数、勝ち本数は

全て没収されます。

その代わり、監督には試合中のみ、

異議申し立ての権利が与えられています。


この違反は、

用具や木銃を乱暴に取り扱うことや、

試合相手への暴言を含め、

「非礼な言動」

という禁止行為にあたり、

薬物使用(ドーピング)と

同じレベルの、ルール上最も厳しい制裁があります。



ただ、

禁止されていて、制裁もあるからといって、

なくなるものではないのです。



自分が競技者、ないしは監督として

誤審と認められた際にすべきこと、

また、それまでにしておかなくてはならないこと。


あるいは審判として

注意しなくてはならないことについては、

また次回に。


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記事投稿者: 掛川銃剣道連盟│読み物コメント(0)
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