2013年02月12日

銃剣道のルール(禁止行為②)

つづきです。

細かく見ていきましょう。



①「不正使用」

これはですね、規格外の用具を使用することです。

一番不正が多いのは木銃です。

かつては長い木銃、短い木銃をつかっていましたが

今では大人は年少者用の短い木銃では競技できません。

また、短剣道の竹刀も、規格外のものが大変に多いです。

旧型も、厳密にはアウトです。


大会によっては、検査があったり

あらかじめ用意された規格適合の木銃を

使用することもありますので、上を目指すのでしたら

普段からよい木銃を使用することをお勧めいたします。

良いと言っても重心の位置や木目など色々ありますが、

現行のオーソドックスな全日本型ならほぼいいと思います。


面も剣道の面の前だれ、内だれ、つまり喉の部分を

銃剣道用に取り替えれば流用できます。

ということは、あご巻きも交換することになるんでしょうけど。

中学高校くらいになりますと剣道用の

喉の部分が細い面では危険になってくるので

内だれまでしっかりしたものを選びたいです。


この用具の話は大好きなのでもうやめにしますが、

問題は「肩」です。

他のいろんな方からどれが安全でよい肩かよく聞いて

あまり薄くてやわらかいものは避けて、実際見て、

特に控革(肩の一番カチカチの翼部分)および脇下の厚み、

腕を通した時の「つぼ」のフィット具合を確かめることを

強くお勧めいたします。


主旨が変わっちゃいました。



②「手がけ・足掛け」

これはもう摑まえてぶんまわしたり、

投げたり足を掛けて転ばせたり

こういうことをやってはだめという意味です。

おととしくらいに、短剣道競技で足を掛けられたのですが

反則にならず後頭部を打って、ヒヨコを数えただけで終わりました。

それから足腰を鍛えるように・・・ウソですよ(笑)


ご存知のように、むかしは剣道でも足を掛けたり

最終的には面をひっぺがしたりしていたわけですが、

現代の競技では、これは戦技ではありませんので

そういう危険なことは行いません。


ただし、「いなし」の際に瞬間的に右手で相手の体をいなして

その隙を突くことは認められています。

この動作を床尾板で行うと「打撃行為」反則です。


短剣道では「足がらみ・手がけ」が

これにあたります。

竹刀を持っている腕以外をつかまえたら反則です。



③「不当な押し出し」

戦後でも大昔は試合場、時間の制限無く行われていましたが

いまは10メートル×10メートルの試合場の中で競技するように

決められています。


詳しくは「場外行為」で。


それで、相手がこの区画線(白線)のそばにいて、

そこを接近状態のままグイグイと外に「押し出し」て

場外行為を故意に誘発すると

不当な押し出しの反則をとられます。


ここで注意なのが、銃剣道には

「体当たり突き」という技があるということです。


突いた、外れた。その勢いでもって相手の体に突進して

体当たりして体勢が崩れたところを突くという技です。


学生の頃に陸上自衛官に会場のツイタテと審判席に

吹っ飛ばされたことがある、いや~な技です(笑)

痩せてましたからね~!


もちろんこの場合、吹っ飛んで外に出たほうが

「場外行為」反則となります。


ですから、この反則を見るときには、体当たり突きなのか

それとも不当な押し出しなのか、

はたまた体当たり突きに見せかけた押し出しなのかを

よく見ると同時に、白線を背にしないように常に

グルグル回って勝負することが肝心なんですね。



次回もつづきをします!


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